苛性ソーダ製造用イオン交換膜
AGC株式会社
技術・サービス概要
このイオン交換膜法(Membrane法)は有害物質を使わないだけでなく、大幅な省エネルギーを達成できるという特長があります。
目的
苛性ソーダ製造用イオン交換膜
特徴
最近では、地域によって精製度が低く不純物を含んだ塩水を原料に使用するケースが増えてきたため、2011年に、より低電圧で消費電力が少なく、さらに塩水中の不純物に強い耐性を持った「フレミオンF-8080®」を開発しました。2019年に更なる低電圧、低消費電力を実現した「フレミオンF-9010®」を開発上市しました。
効果
水銀法(Mercury法)や隔膜法(Diagphram法)に比べ約40%のエネルギー削減を可能にしました。
規制対象物質
展開可能国
- 日本
- 東南アジア
- 中央、南アジア
- 中国、東アジア
- 中東
- アフリカ
- オセアニア
- 北米
- ヨーロッパ
- 中南米
- アセアン諸国
インドネシア,カンボジア,シンガポール,タイ,フィリピン,ブルネイ,ベトナム,マレーシア,ミャンマー,ラオス
導入事例
イオン交換膜法の技術は、政府をはじめ多くの関係者の支援と努力もあり、日本を代表する技術に育ち、昭和54年(1979年)から商業生産に採用され、平成11年(1999年)には日本の製法はすべてイオン交換膜法になりました。高品質、省エネルギー性など多くの特長を誇るこの技術は、現在世界50カ国以上に技術輸出されています。 海外では、隔膜法、水銀法の使用も残っていますが、イオン交換膜法が主流となっています。また、水銀に関する水俣条約が発効されたことから、2025年までに水銀法による苛性ソーダ製造が禁止となります。このため、今後はイオン交換膜法への転換がますます進むことが予想されます。
平成28年度JCM設備補助事業に採択(事業名:苛性ソーダ製造プラントにおける高効率型イオン交換膜法電解槽の導入)
この技術が貢献するSDGs
- 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 12. つくる責任 つかう責任
- 13. 気候変動に具体的な対策を
JCMプロジェクト
苛性ソーダ製造プラントにおける高効率型イオン交換膜法電解槽の導入