環境インフラ海外展開プラットフォーム(JPRSI)

交通分野関連技術情報

環境的に持続可能な交通(EST: environmentally sustainable transport)

アジアの都市のための環境保全型交通体系ソースブック,2007
出典:「アジアの都市のための環境保全型交通体系ソースブック,2007」国連地域開発センター(UNCRD)

環境的に持続可能な交通(EST: environmentally sustainable transport)は、OECD(経済協力開発機構)より提案された、交通による環境負荷を低減するための新たな政策ビジョンです。
自動車単体対策など既存の取組みだけでは、地球規模での環境負荷の増大を抑えることができないとの認識から、交通体系をリデザインし、自動車に過度に依存しない事業活動や生活様式への変革、環境に対する負荷の少ない都市構造の創出などの社会変革をめざしています。

環境省の取組み

アジア地域では、急速な経済発展と都市化によりモータリゼーションが進んでおり、それに伴い発生した様々な交通・環境問題に対して、早急に効果的な対策を打ち出す必要があります。環境省はUNCRD(国連地域開発センター)と共に2005年に設立した「アジアEST地域フォーラム」を通じて協力を行っています。

アジアEST地域フォーラム

アジア地域におけるESTの普及を目指し、環境省とUNCRDが連携してハイレベル政策対話を推進しています。

第14回アジアEST地域フォーラムは、令和3年10月18日(月)~20日(水)に、愛知県国際展示場「Aichi Sky Expo」において開催され、『より安全で、より身近で、よりアクセシビリティが高く、より強靱なアジアのための、SDGsとカーボンニュートラルの達成のための次世代交通システム』をテーマに、アジア地域の各国政府・地方政府や、アジア開発銀行(ADB)等の国際機関からの出席者により議論が行われました。

また、アジア地域における2030年までのESTの目標を掲げた「愛知宣言2030」を採択しました。そのうち環境的な持続可能性を目標1に掲げ、脱炭素、レジリエンス、大気汚染の3つの分野について取り組むことが合意されました。

我が国の取組み・技術の紹介

アジアの都市のための環境保全型交通体系ソースブック,2007
出典:「アジアの都市のための環境保全型交通体系ソースブック,2007」国連地域開発センター(UNCRD)

途上国では、急速な都市の拡大や国土交通網の整備に対応しつつ、環境との調和を保った交通分野の発展を目指す「環境的に持続可能な交通」の取組みが進められています。

交通分野における環境技術の発展はめざましく、交通分野の政策・施策、法規制と共に、こうした環境技術を紹介します。

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