環境インフラ海外展開プラットフォーム(JPRSI)

技術リスト(JPRSI)

技術・サービス概要

解体建物の廃板ガラスや太陽光発電パネルのカバーガラスは再生利用のハードルが高く、そのほとんどが破砕され最終処分場に埋め立てられています。特に太陽光パネルは重量全体の約6割をカバーガラスが占めています。
これら廃ガラスの適切な回収・処理方法を確立することで、生産量の多い建築用ガラスの原料に活用し、産業廃棄物の削減、天然資源由来バージン原料の利用削減、サーキュラーエコノミーの促進に貢献します。またこれにより原料精製時のCO2、製造工程における原料由来のCO2、原料溶解時のエネルギー消費量を削減することで、GHG排出削減にも大きく貢献します。

目的

建築物の解体に伴う廃ガラスや廃棄太陽光発電パネルのカバーガラスを建築用板ガラスにリサイクルし、産業廃棄物の削減と天然原料の利用削減、GHG排出削減に貢献します。

特徴

建築物、自動車、太陽光発電パネルなどの解体により廃棄されたガラスは再生利用のハードルが高く、現状ではその大半が最終処分場に埋め立てられています。また太陽光パネルはその重量全体の約6割をカバーガラスが占めています。
これらのリサイクルを推進し建築用ガラスの原料として活用するためには、品質・コスト・技術面での検証の他、多くのステークホルダーと連携しサプライチェーンを確立していく必要があります。

当社グループは、建築物の解体などで役目を終え、廃棄されるガラスを建築用ガラスとして水平リサイクルする取り組みを、施主、解体事業者、資源リサイクル業者、廃棄物処理業者など、多様なビジネスパートナーと協力し進めています。
また、当社グループは、太陽光パネルのカバーガラスのリサイクルにも取り組んでいます。耐用年数を迎えた太陽光パネルは、2030年代以降、世界で大量廃棄されることが予想されており、これをリサイクルする必要性が高まっています。そのような中、2023年に太陽光パネルのリサイクル業者と協働し、特殊な熱処理を用いて分離されたカバーガラスを建築ガラス原料として活用する実証実験に日本で初めて成功しました。

効果

解体建物の廃板ガラスや太陽光発電パネルのカバーガラスを生産量の多い建築用ガラスの原料として活用していくことで、産業廃棄物の削減につながるとともに、天然資源由来バージン原料の利用削減、サーキュラーエコノミーの促進にもつながります。
またソーダ灰など炭酸塩原料に由来する製造工程でのCO2削減、原料溶解時に必要なエネルギー消費量の削減、原料精製過程や海外からの原料輸送過程のGHG排出削減にもつながります。

規制対象物質

展開可能国

  • 日本
  • 東南アジア
  • ヨーロッパ
  • アセアン諸国

    インドネシア,タイ,ベトナム

導入事例

日本、ベルギー

この技術が貢献するSDGs

  • 11. 住み続けられるまちづくりを
  • 12. つくる責任 つかう責任
  • 13. 気候変動に具体的な対策を
  • 17. パートナーシップで目標を達成しよう

ガラスリサイクル

YouTube 動画

A renovation project focused on recyclability -Oxy Brussels-

Low-Carbon Glass