廃プラスチックのフラフ燃料化
株式会社グーン
技術・サービス概要
マテリアルリサイクルできない雑多な廃プラスチックを分別、破砕することでフラフ燃料としてリサイクルする。製品はセメントキルンや発電所、熱源供給ボイラーの燃料として使用できる。
目的
・サーマルリサイクル(エネルギーリカバリー)を行うことでプラスチックの再資源化とCO2排出量を削減する。
・インフラや廃棄物管理が脆弱な新興国における環境・海洋汚染の解決
・廃プラスチックをリサイクルすることによって最終処分場への埋め立て量を削減する。
特徴
廃プラスチックを引き受け、選別、破砕処理をすることによりフラフ燃料を製造する。フラフ燃料は一般的な廃プラスチック由来燃料であるRPF燃料と比べ、熱を加える工程がないため環境負荷が低い。
効果
・フラフ燃料は燃焼時に発生する熱量が石炭、石油と同じ6500~8000 kcal/kgだが、炭素含有量が石炭より少ないため、約17%のCO2削減が可能である。
・廃プラスチック1tをフラフ燃料としてリサイクルし、石炭の代替燃料として使う場合、廃プラスチックの単純焼却にくらべて約3,700kgのCO2削減可能となる。
規制対象物質
展開可能国
- 日本
- 東南アジア
- 中央、南アジア
- 中国、東アジア
- 中東
- アフリカ
- オセアニア
- 北米
- ヨーロッパ
- 中南米
- アセアン諸国
インドネシア,カンボジア,シンガポール,タイ,フィリピン,ブルネイ,ベトナム,マレーシア,ミャンマー,ラオス
導入事例
国内実績:フラフ燃料の年間販売数量は約2万2000トン
海外実績:2012年~2015年の間、JICAによる案件化調査、普及実証事業を行った後、2017年5月に最大日量約75トンの能力の廃プラスチックリサイクル工場をセブに設置。現在は近隣市からの一般廃棄物由来のプラスチックの受入れも行っている。
この技術が貢献するSDGs
- 3. すべての人に健康と福祉を
- 7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 11. 住み続けられるまちづくりを
- 12. つくる責任 つかう責任
- 13. 気候変動に具体的な対策を
- 17. パートナーシップで目標を達成しよう