環境インフラ海外展開プラットフォーム(JPRSI)

技術リスト(JPRSI)

技術・サービス概要

コーティングトラブルの主原因である原燃料中の塩素をキルン・プレヒータ系から効率的に除去する独自技術。

目的

大量の塩素を含む廃棄物を利用した安定したキルンの操業が可能。

特徴

1.最適なバイパス率の設定
キルン・プレヒータ系内での塩素の循環濃縮状況―コーティングトラブルの要因―を把握する重要な指標として、ボトムサイクロン原料の塩素濃度があります。この指標によりコーティング発生を抑制するキルン尻ガスの最適なバイパス率を独自のシミュレーションにより設定します。

2.低バイパス率で効率的な塩素除去
各揮発性成分のキルン内での揮発率は塩素がアルカリ、硫黄に比べ非常に大きいため、塩素除去を目的とする塩素バイパスは10%以下程度のバイパス率で十分な効果(塩素除去率約80~90%)が得られます。

3.粗粉分離による高塩素濃度のバイパスダスト減量化
抽気ガス中のダストをサイクロンにより低塩素濃度の粗粉と高塩素濃度の微粉に分離し、粗粉をキルン系に戻すことにより、系外処理を要する微粉(バイパスダスト)量を大幅に低減することができます。

4.バイパスダストのセメント仕上げ工程への添加
上記2、3項の効果(バイパスダスト量大幅低減)と、バイパスダストの処理システムを提案します。

効果

-

規制対象物質

展開可能国

  • 日本
  • 東南アジア
  • 中央、南アジア
  • 中国、東アジア
  • 中東
  • アフリカ
  • オセアニア
  • 欧米
  • 中南米
  • アセアン諸国

    インドネシア,カンボジア,シンガポール,タイ,フィリピン,ブルネイ,ベトナム,マレーシア,ミャンマー,ラオス

導入事例

日本、韓国、中国、タイ、マレーシア、UAE、タンザニア、フランス

視察可能な導入先

日本

この技術が貢献するSDGs

  • 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 13. 気候変動に具体的な対策を

セメント工場における安定したクリンカ製造工程のための塩化物コーティング防止技術