環境インフラ海外展開プラットフォーム(JPRSI)

技術リスト(JPRSI)

技術・サービス概要

海洋温度差発電は、太陽からの熱エネルギーにより温められた表層海水と海洋を循環する冷たい深層海水との温度差をタービン発電機により電力に変換する、再生可能エネルギーによる発電のひとつです。また、深層海水は、その低温性、富栄養性、清浄性という3つの特性を生かし、発電以外にも養殖や農業、空調にも活用することが可能で、地域の産業振興にも貢献します。

目的

海洋深層水を用いた安定的な自然エネルギーの活用を推進すると共に、海洋深層水を起点とした街づくり・循環型社会の構築を目指します。

特徴

特に熱帯・亜熱帯地域は、年間を通じて表層海水の水温変化が小さく、年中一定の水温を保つ深層海水との温度差を安定的に確保できることから、太陽光や風力等と比較して24時間安定した発電量を確保できます。また、陸上プラント設備も省スペースで設置でき、自然災害や景観への影響が少ないことも特徴です。さらに、発電にも使用する深層海水(海洋深層水)は発電以外にも活用することが可能で、5~7℃という低温性を活かしたホテルやデータセンターの空調や、富栄養性・清浄性を活かし養殖や農業などにも活用できます。加えて海洋深層水に含まれるミネラルなどの養分は、微細藻類の培養・美容・健康といった分野でも注目を集めています。

効果

既に沖縄県久米島町では地域に新たな産業・雇用を創出しており、海洋深層水関連企業18社の深層水関連製品の年間生産額は約25億円、新規雇用者数は140名(関連企業雇用者全体で300名)と、久米島における一大産業となっております。私たちはこのOTECと海洋深層水の活用を組み合わせた「久米島モデル」を、モーリシャス・マレーシア・インドネシアなど海外にも広く展開していくことを目指しています。

規制対象物質

展開可能国

  • 日本
  • 東南アジア
  • 中央、南アジア
  • 中国、東アジア
  • 中東
  • アフリカ
  • オセアニア
  • 欧米
  • 中南米
  • アセアン諸国

    インドネシア,カンボジア,シンガポール,タイ,フィリピン,ブルネイ,ベトナム,マレーシア,ミャンマー,ラオス

この技術が貢献するSDGs

  • 7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 13. 気候変動に具体的な対策を

海洋温度差発電(OTEC) & 海洋深層水の二次利用