環境インフラ海外展開プラットフォーム(JPRSI)

技術リスト(JPRSI)

技術・サービス概要

干潟の自然浄化システムを応用した手法で、ろ床内の水位変動や植物・水生生物・微生物の働きにより高い水質浄化能力が持続的に得られる。①維持費が安い、②管理労力が小さい、③温室効果ガスの排出がない、④施設敷地をグリーンインフラとして整備できるという特徴を有する。

目的

有機汚染問題を抱える生活排水、エビ等の水産養殖業等に対する水質改善に貢献する。

特徴

①薬品や特殊なフィルターを使用しない、②落差があれば電気も使用しない(CO2の排出ゼロ)、③活性汚泥法による小規模下水施設や浄化槽と比べて建設費用は約1/2程度、④維持管理の作業や費用はほとんど必要としない(通水確認、除草程度)。

効果

複数の人工湿地(好気槽と嫌気槽)を組み合わせる必要がある従来型の伏流式人工湿地に比べて、敷地面積を約1/5にコンパクト化が可能。また、好気性菌と嫌気性菌が最も活発化するよう満水時間と干水時間を最適な比率に制御することで、従来型に比べて約10倍 (ラボ実証) の浄化性能を実現。

規制対象物質

参考資料

展開可能国

  • 日本
  • 東南アジア
  • アセアン諸国

    インドネシア,カンボジア,シンガポール,タイ,フィリピン,ブルネイ,ベトナム,マレーシア,ミャンマー,ラオス

導入事例

(国内実装実績)
・豊中市,下水処理水の農地利用のための自然浄化施設の設計・整備
・神戸市須磨海浜水族園,汚濁した動物飼育水の浄化を見せる展示、環境啓発活動
・神戸市,最終処分場滲出水の浄化のための人工湿地の設計・整備
(国外導入予定)
・ベトナム国

この技術が貢献するSDGs

  • 3. すべての人に健康と福祉を
  • 6. 安全な水とトイレを世界中に
  • 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 12. つくる責任 つかう責任
  • 13. 気候変動に具体的な対策を
  • 14. 海の豊かさを守ろう
  • 15. 陸の豊かさも守ろう
  • 17. パートナーシップで目標を達成しよう

干満式人工湿地による自然浄化及びグリーンインフラ整備