環境インフラ海外展開プラットフォーム(JPRSI)

技術リスト(JPRSI)

技術・サービス概要

ReseamST®は、石油使用量を減らし、再生可能なとうもろこしのでんぷんを代替素材に使用したバイオマス素材です。バイオマス配合率は10%〜60%までを揃え、バイオマスマーク認証を取得しています。弊社独自技術により親水性のでんぷんと親油性のプラスチックを均一に混ぜ合わせ、でんぷんが劣化変色しない条件で押出加工します。

目的

ReseamST®は、とうもろこしでんぷんを主原料としているため、「プラスチック資源循環戦略」で提示されたプラスチック製容器包装・製品の原料を、バイオマスプラスチックをはじめとする再生可能資源由来の素材に適切に切り替えていく等の方針に基づいて、化石資源の使用削減、温室効果ガスの排出抑制に寄与します。

特徴

シート成型をはじめ、ブロー、インジェクション、インフレーションなど多様な成型方法に対応しています。シート成型品は、手で簡単につぶしてやぶいて、丸めて捨てられます。小さくして捨てられるため、ゴミの減容化にも貢献できます。様々な業界からの引き合いを受け、2022年1月に東北工場(宮城県黒川郡大和町)においてReseamST®シート押出量産設備を新設しました。また、将来の労働人口減少に向けて機械装置メーカーと連携し、トレーに商品を入れて密封する機械などを共同開発しており、省人化+バイオマス化を達成できる専用トレーをご提供可能です。

効果

ReseamST®は、2013年に実施したLCAの数値では、約32%のCO₂排出量削減と算出されています。容器廃棄時のCO₂排出量(ReseamST®1kgあたり)は、汎用PPが3.17kgであるのに対しReseamST®では1.36kgです。(約57%削減)2014~2020年にかけて累計約1,600tのCO₂排出量を削減した計算になります。
ReseamST®は耐寒性、耐光性、レンジアップ耐性などを付与することが可能なため、食品・化粧品包装資材や流通資材など様々な用途で使用していただき、従来のプラスチック製品からの置き換えによりCO₂排出量を削減します。

規制対象物質

参考資料

展開可能国

  • 日本
  • 東南アジア
  • 中国、東アジア

この技術が貢献するSDGs

  • 12. つくる責任 つかう責任
  • 13. 気候変動に具体的な対策を

ReseamST®