やんばるの森から世界へ - 日本の離島が実証する、エネルギーと防災の未来図
プライム・スター株式会社
エネルギーソリューション事業部 Energy Solutions Division
技術・サービス概要
1.事業の背景や経緯(再生可能エネルギーとの関わり合い含む)
【背景】世界の宝、やんばるの森が抱える、誇りと課題 世界自然遺産「やんばるの森」を擁する沖縄県国頭村は、その豊かな自然が最大の資産である一方、エネルギーの外部依存、台風常襲地帯としての防災上の脆弱性、そして環境保全と経済活動の両立という、多くの地域が共通して抱える課題に直面していました。再生可能エネルギーの導入は、系統電力網の制約や景観への配慮から、大きな挑戦とされていました。
【経緯】共鳴する魂が紡いだ、地域共生の物語 本事業の原点は、弊社が持つ「安全なエネルギー技術で、日本の防災と未来を守りたい」という想いと、慶應義塾大学大学院の岸博幸先生が提唱される「テクノロジーを社会実装し、地域課題を解決する」というビジョンとの出会いにあります。
目的
本事業は、地域の防災拠点である道の駅「やんばるパイナップルの丘 安波」に、再生可能エネルギーを核とした自立・分散型エネルギーシステムを導入したものです。
導入設備: 薄型フレキシブルパネルと、COP29でも紹介した弊社の安全・長寿命な「レドックスフロー蓄電池」を中核とするエネルギーマネジメントシステム(EMS)を導入しました。
機能・効果: 太陽光で発電したクリーンな電力を、発火・爆発リスクが原理的にない蓄電池に貯蔵。これにより、災害による長期停電時にも、避難スペースとなる交流室やトイレ、水道等のライフライン機能を最低72時間以上維持できる強靭な体制を構築しました。平時は施設の脱炭素化と光熱費削減に貢献しています。
特徴
新規性・先進性
本事業は、技術、事業スキーム、地域連携の各側面において、従来の事例と比較して極めて創造性の高い取り組みです。
他に類を見ない「産官学金労言士」連携モデル: 多様な主体が対等な立場でビジョンを共創するプロセスは、日本国内においても極めて先進的な社会実装モデルです。
防災と安全を最優先した技術統合: 台風常襲地帯の公共防災拠点に、発火・爆発リスクのないレドックスフロー蓄電池を中核に据えたことは、地域の安全・安心を最優先した、他に類を見ない防災エネルギーソリューションです。
持続可能な資金循環スキーム: 国の補助金と、企業版ふるさと納税を戦略的に組み合わせた資金調達は、企業のESG活動と地域の課題解決を直結させる、創造性の高い事業モデルです。
効果
地域共生及び経済的・社会的貢献
経済的貢献: 地域特産品を活用した6次産業化、新たな観光周遊ルート開発による交流人口の増加、今後、BCP対応型トレーラーハウス等による新規宿泊事業の創出など、多角的な地域経済の活性化に貢献します。
社会的貢献: 災害時にも機能する防災インフラの整備、ヤンバルクイナ生態展示学習施設等の教育機会の提供、そして「国頭村サステナブル・ビレッジ推進協議会」という新しい「まちづくり」の形の実践など、広範な社会的価値を創出しています。
規制対象物質
- PM2.5
展開可能国
- 日本
- 東南アジア
- 中央、南アジア
- 中国、東アジア
- 中東
- アフリカ
- オセアニア
- 北米
- ヨーロッパ
- 中南米
- アセアン諸国
インドネシア,カンボジア,シンガポール,タイ,フィリピン,ブルネイ,ベトナム,マレーシア,ミャンマー,ラオス
導入事例
やんばるの森から世界へ - 日本の離島が実証する、エネルギーと防災の未来図
沖縄県国頭村
視察可能な導入先
やんばるの森から世界へ - 日本の離島が実証する、エネルギーと防災の未来図
沖縄県国頭村
参照URL
この技術が貢献するSDGs
- 7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 11. 住み続けられるまちづくりを
- 13. 気候変動に具体的な対策を