環境的に持続可能な交通(EST)
公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団
技術・サービス概要
環境的に持続可能な交通(EST:Environmentally Sustainable Transport)とは、経済的な持続可能性(安全・便利・快適な交通サービスが最も効率的にかつ安定的に提供されること)と社会的な持続可能性(社会参加に必要な一定水準の交通サービスがどこに住んでいようともすべての人々に確保されていること)に加え、環境的な持続可能性も考慮し、長期的視野に立って交通・環境政策を策定・実施する取組みを意味します。
目的
「環境的に持続可能な交通(EST)」を地方自治体や交通事業者等へ浸透させるため、エコモ財団は、2006年度より、国や業界団体、学識経験者等の参加のもと、EST普及推進事業の事務局として、普及活動を実施してきました。
特徴
ホームページやメールマガジンによる情報発信とともに、2006年度からは地方ブロックごとのセミナー及び東京でのシンポジウムの開催、さらには2009年度からは地域の優れた交通環境対策の取組みを表彰するEST交通環境大賞の実施、2011年度からは地域において交通環境対策をリードする人材を養成する研修会の開催を継続して行っています。
効果
ESTは、温室効果ガスの削減等「交通と環境」の問題に対し、長期的な視野で対応するため、欧州を中心に提案されてきました。日本国内では、2005年度から「ESTモデル事業」が開始され、27地域が環境改善目標を掲げ、事業を実施してきました。
規制対象物質
展開可能国
- 日本
- 東南アジア
- 中央、南アジア
- 中国、東アジア
- 中東
- アフリカ
- オセアニア
- 北米
- ヨーロッパ
- 中南米
- アセアン諸国
インドネシア,カンボジア,シンガポール,タイ,フィリピン,ブルネイ,ベトナム,マレーシア,ミャンマー,ラオス
導入事例
アジア地域では、経済発展と都市化に伴うモータリゼーションの進展により、大気汚染等が深刻な社会問題となっています。国連地域開発センター(United Nations Centre for Regional Development、以下、UNCRD)及び環境省は、アジア地域における環境的に持続可能な交通(Environmentally Sustainable Transport 、以下、EST)を目指し、「アジアEST地域フォーラム」を開催してきました。
2023年10月には、マレーシア・クアラルンプールにて、第15回フォーラムが開催され、「持続可能な交通への投資、SDGs時代における経済及び社会的発展の促進」をテーマに、各国のEST関連の政策共有や幅広な意見交換を行うとともに、愛知宣言2030の目標に対する各国の取組状況についてフォローアップが実施されました。
この技術が貢献するSDGs
- 7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 11. 住み続けられるまちづくりを
- 13. 気候変動に具体的な対策を