環境インフラ海外展開プラットフォーム(JPRSI)

技術リスト(JPRSI)

技術・サービス概要

独自のレーザー式センサーを用いて、凝集槽内のフロック形成時の水質を測定するため、短いタイムラグで無機凝集剤の添加量を自動で最適化することが可能です。最適な薬注制御により、排水の水質変動にも対応した安定した処理水質を維持できる他、無機凝集剤由来の汚泥発生量の削減にも貢献します。

目的

S. sensing CSは、凝集沈殿設備や、加圧浮上設備をお持ちのお客様を対象としています。変動する排水原水に対して、処理水質を安定させたまま、無機凝集剤の注入量を自動で最適化するシステムです。本システムにより過剰な薬注を防止し、無機凝集剤由来の汚泥を削減します。また、自動制御によって、オペレーター業務を省力化し、お客様のトータルコスト削減を実現します。

特徴

S. sensing CSは、特殊なセンサーで凝集反応槽内部を監視し、薬注量を制御します。
従来の制御は、薬注点から遠く離れた凝集沈殿や加圧浮上後の処理水を測定することが一般的でした。そのため、排水原水が変動してから薬注量を制御するまでに時間差があり、速やかな制御ができませんでした。
一方、S.sensing CSでは、より薬注点に近い凝集反応槽を監視できるため、短いタイムラグでスムーズな自動薬注制御が可能となり、安定した処理水質を実現します。

効果

排水処理のランニングコストを削減するクリタ独自の自動薬注制御システムです。
凝集反応槽で濁度を測定できる特殊な特許技術を活用して、最小限のタイムラグで薬注量を最適化します。自動制御による省力化と水質安定化によりお客様の操業をサポートし、薬剤コストおよび汚泥処分費を削減することで、お客様のトータルコスト削減のソリューションを提供します。

規制対象物質

参考資料

展開可能国

  • 日本
  • 東南アジア
  • 中央、南アジア
  • 中国、東アジア
  • 北米
  • ヨーロッパ
  • 中南米
  • アセアン諸国

    インドネシア,カンボジア,シンガポール,タイ,フィリピン,ブルネイ,ベトナム,マレーシア,ミャンマー,ラオス

導入事例

S. sensing CSによってお客様のトータルコスト削減に貢献した一例を挙げます。
安定した処理水質のために、専用のオペレーターの設置とひと月あたり90トンもの無機凝集剤を使用していた排水処理に対し、S.sensing CSを導入することによって、目標値以下の濁度を維持したまま、無機凝集剤の使用量と、薬剤由来の汚泥発生量をそれぞれ約50%削減することに成功しました。また、自動制御により運転管理の省力化に成功しました。

この技術が貢献するSDGs

  • 11. 住み続けられるまちづくりを
  • 12. つくる責任 つかう責任
  • 15. 陸の豊かさも守ろう

凝集剤添加量最適化プログラム (3S ソリューション)

YouTube 動画

S.sensing (水処理装置の自動管理システム)

排水処理向け薬注量自動最適化システム「S.sensing CS」