環境インフラ海外展開プラットフォーム(JPRSI)

技術リスト(JPRSI)

技術・サービス概要

CCSの貯留適地の調査技術、二酸化炭素の分離回収から貯留までを一貫して実施する技術、二酸化炭素の船舶輸送技術を有しています。

目的

・CCSの貯留適地の調査技術:既存の資料からの候補地の調査をはじめ、弾性波探査および調査井の掘削などから有望な貯留層を選定します。
・二酸化炭素の分離回収から貯留までを一貫して実施する技術:アミン法で二酸化炭素を分離・回収し、圧縮し、坑井から地中貯留し、モニタリングします。
・二酸化炭素の船舶輸送技術:二酸化炭素を液化し、船舶により大量かつ低コストで輸送します。

特徴

・CCSの貯留適地の調査技術:深海域、浅海域のみならず、極浅海までの調査が可能。
・二酸化炭素の分離・回収から貯留までを一貫して実施する技術:陸から沖合海底下への傾斜圧入井によるCO2圧入、圧入井および観測井による貯留層の温度・圧力観測、弾性波探査によるCO2プルームの検知、地震計による常時観測、海洋環境調査が可能。
・二酸化炭素の船舶輸送技術:中温・中圧から低温・低圧までの広い範囲での最適条件での輸送が可能。

効果

・CCSの貯留適地の調査技術:調査海域の拡大による適地対象の拡大、精度の向上が得られます。
・二酸化炭素の分離・回収から貯留までを一貫して実施する技術:貯留の安全性の向上、社会的受容性の獲得、コスト削減が得られます。
・二酸化炭素の船舶輸送技術:大規模かつ低コストの輸送が可能となります。

規制対象物質

展開可能国

  • 日本
  • 東南アジア
  • 中央、南アジア
  • 中国、東アジア
  • 中東
  • アフリカ
  • オセアニア
  • 北米
  • ヨーロッパ
  • 中南米
  • アセアン諸国

    インドネシア,カンボジア,シンガポール,タイ,フィリピン,ブルネイ,ベトナム,マレーシア,ミャンマー,ラオス

導入事例

米国、カナダ、ブラジル、英国、フランス、デンマーク、豪州、中国、インドネシア、マレーシア、タイなどに技術情報を提供し、各国のCCS展開に協力しています。特に米国とは、米国政府と日本政府との協力MOCに基づき、テキサス大学への取得データの提供や同大学の苫小牧での調査作業への支援で協力し、先方と技術情報交換を行っています。またカナダのInternational CCS Knowledge Center及び豪州ビクトリア州政府と、各々協力MOUを締結し、先方と技術交流を行っています。

視察可能な導入先

苫小牧CCS実証試験センター(北海道苫小牧市真砂町12番地)

参照URL

この技術が貢献するSDGs

  • 1. 貧困をなくそう
  • 2. 飢餓をゼロ
  • 3. すべての人に健康と福祉を
  • 7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 8. 働きがいも経済成長も
  • 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 12. つくる責任 つかう責任
  • 13. 気候変動に具体的な対策を

二酸化炭素(CO2)の分離・回収、利用、輸送及び地中貯留技術の調査、研究開発、事業化調査、実証試験