環境インフラ海外展開プラットフォーム(JPRSI)

技術リスト(JPRSI)

技術・サービス概要

統合型流域水循環シミュレーター「GETFLOWS」は東京大学で開発され、東大ベンチャーとして設立された弊社が知的財産権の移転を受けてGETFLOWSを製品化し機能拡張を続けている本邦ソフトウエアである。従来困難であった表流水・地下水相互作用解析(表流水と地下水を一体的に解析する技術で連成解析と言う)を可能とした数値解析が特長で、世界的にも比類なき日本の先端技術の一つです。

目的

「GETFLOWS」は、陸域における水問題に対して実用的かつ客観的にシミュレーションすることを目的として開発され、空気・水の流れを基本として、熱・化学物質・土砂輸送を解析可能な地圏流体シミュレーションシステムです。

特徴

GETFLOWSの特徴は、水循環システムを多相多成分流体系として定式化し、従来困難であった地上および地下の水の流れを完全に一体化させた点にあります。一般的な地下水解析、河川流出解析、洪水・はん濫解析、地表水・地下水の相互作用解析、汚染物質を含む移流分散解析、油層解析、熱解析など、広範な分野における地圏流体モデリングと数値シミュレーションを可能とします。

効果

GETFLOWSの適応分野は多岐に渡りますが、概ね以下の問題に貢献します。
①水資源問題においては、ダム建設計画や流域資源量評価における貯水・渇水量予測、地下水盆帯水層評価などに適応
②水災害問題においては、洪水・氾濫予測、豪雨時における斜面崩壊、津波侵入、大規模渇水などに適応
③水環境問題においては、森林かん養量の算定、重金属、農薬等による土壌・地下水汚染や放射性廃棄物の地層処分など

規制対象物質

参考資料

展開可能国

  • 日本
  • 東南アジア
  • 中央、南アジア
  • 中東
  • オセアニア
  • 北米
  • ヨーロッパ
  • 中南米
  • アセアン諸国

    インドネシア,カンボジア,シンガポール,タイ,フィリピン,ブルネイ,ベトナム,マレーシア,ラオス

導入事例

マレーシア国の早期洪水警報システムの換装にあたり、新規早期洪水警報システムの洪水予測解析エンジンにGETFLOWSが内定されました。

参照URL

この技術が貢献するSDGs

  • 6. 安全な水とトイレを世界中に
  • 11. 住み続けられるまちづくりを
  • 15. 陸の豊かさも守ろう

GETFLOWSを用いた水循環解析