技術・サービス概要

日東電工は、持続可能な地球環境と人々の健康な生活に貢献する製品・サービスを認定し、自社の強みを活かした製品・サービスによるイノベーションを通じて、持続可能な循環社会に貢献することを目指しています。
50年以上前から環境貢献技術の一つである分離膜を使用した水処理に取り組んできました。我々はこれまで培ってきた分離技術のノウハウを活かし、脱炭素や環境負荷の低減につながる多様な分離技術の開発に取り組んでいます。
脱炭素分野においては、工場排ガス中のCO₂を分離回収することができるCO₂分離膜を開発しています。回収したCO₂は、液化等による再利用や化学変換、地下貯留を行うことで、CO₂排出量の削減・有効利用に貢献することができます。
また、環境負荷の低減においては、アルコール分を含む工場排水からアルコールを濃縮し、効率的にリサイクルすることも可能にします。

目的

・CO₂分離膜による脱炭素貢献
・アルコール分離膜による資源循環プロセスの構築

特徴

・CO₂分離膜 独自の高分子設計によりCO₂と親和性の高い膜を開発。従来の分子ふるい技術では難しかった燃焼排ガス中のCO₂の高効率な分離を実現。
・アルコール分離膜 蒸留方式と比較して安全性が高く、効率的な有価物の回収に適した分離を実現。

効果

・CO₂分離
 小中規模の工場等の燃焼排ガス等から発生するCO₂を効率的に回収し、利用につなげることでScope1の削減に貢献する。
・アルコール分離
 バイオアルコールの発酵プロセスに組み込むことにより、酵母等の原料の再利用や効率的なアルコールの濃縮に貢献する。また、半導体製造工場等の排水に適用することで、含有アルコール系溶剤を濃縮し、再利用することに繋げる。

規制対象物質

展開可能国

  • 日本
  • 北米
  • ヨーロッパ

導入事例

現在、自社の滋賀事業所内にて実証機(300t-CO₂/年規模)を導入し、CO₂分離回収システム全体の機能性検証を実施しています。

視察可能な導入先

滋賀事業所の実証機のご視察をご希望される方は、問合せフォームよりご連絡ください。

この技術が貢献するSDGs

  • 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 13. 気候変動に具体的な対策を

脱炭素と資源循環に貢献するNittoの分離技術