バングラデシュはインド洋・ベンガル湾の最奥部に位置し、国土の約50%は標高6-7m以下で、約68%の土地が洪水や土壌浸食の危険にさらされている。国の三方はインドと国境を接しており、南東部の一部でミャンマーと国境を接している。2021年までに中所得国になる目標を掲げ、近年では年率6%程度のGDP成長率を維持している。一方で、急速な都市人口の増加や膨大な人口に対応した産業構造の高度化などの課題に直面している。政府のPerspective Planでは、人口が増加する大都市の課題として、ガバナンス、経済開発、環境管理、住宅、交通、土地利用管理・計画、インフラ整備、貧困について対処が必要としている。大都市圏以外の一般都市でも都市化が進んでおり、地方政府・農村開発・協同組合省の主導のもとにマスタープランの策定が進められている。