高圧再生型CO2回収プロセス
日揮グループ
技術・サービス概要
天然ガスや合成ガス中の二酸化炭素(CO2)を吸収分離し、高圧で回収する技術です。本技術により、CO2を低コストで地中に貯留(CCS)することができ、地中貯留のために新たに必要となるエネルギーを大幅に削減し、地球温暖化防止に貢献します。
目的
天然ガスや合成ガス中の二酸化炭素(CO2)を吸収分離し、高圧で回収する。
特徴
従来の溶剤に比べ優れた高温耐久性とCO2吸収性能を持つアミン系の吸収溶液を用いた化学吸収法によるCO2回収技術です。本技術はBASF社との共同開発技術です。
効果
【効果】
・CO2の回収を従来よりも省エネルギーで行えるため、CCSに係るエネルギーを大幅に低減します。
・従来プロセスと比較して約25~35%のCO2回収・圧縮コスト削減効果が期待できます。
・CCSの他に、CO2による石油増進回収(EOR)、高純度CO2製造(液化炭酸ガスあるいは化学品合成向け)に効果を発揮します。
【適用】
・天然ガスプラント、LNG(液化天然ガス)プラントにおけるCO2回収設備
・合成ガスを経由するアンモニア、尿素、水素、酢酸、メタノール、代替天然ガス(SNG)などの製造プラントにおけるCO2回収設備
・石炭、重質油などを原料としたガス化複合発電プラント(IGCC)におけるCO2回収設備(CO2フリー発電への展開)
規制対象物質
参考資料
展開可能国
- 日本
- 東南アジア
- 中央、南アジア
- 中国、東アジア
- 中東
- アフリカ
- オセアニア
- 北米
- ヨーロッパ
- 中南米
- アセアン諸国
インドネシア,カンボジア,シンガポール,タイ,フィリピン,ブルネイ,ベトナム,マレーシア,ミャンマー,ラオス
導入事例
以下のプラントに本技術を供与(ライセンス)
天然ガス精製/CCS 1件(ナフトナ・インダスリジア・サービジェ(NIS)社、セルビア国)
この技術が貢献するSDGs
- 7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 13. 気候変動に具体的な対策を