CO2の回収・利活用
株式会社堀場製作所
海外営業部
技術・サービス概要
現在「CCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)」と呼ばれる CO2回収・有効利用・貯留を中心としたエネルギーマネージメント技術の開発が進んでいます。廃棄プラスチックのケミカル/サーマルリサイクル技術の開発など、新たな取り組みを通じてエネルギーの見える化や最適化が行われ、社会として「カーボンリサイクル」の開発・取り組みが進んでいます。
目的
CO2を回収する方法の一つとして「化学吸収法」があります。
化学吸収法」は、 アミン水溶液を用いたCO2 と液体との化学反応を利用して分離・回収する方法で、現在広く利用されています。
化学吸収法の各工程において、CO2 などの各種発生ガスを監視する必要があるため、お客様のご要望に合わせた装置システム・サンプリング手法を提案します。
また、アミン溶液の状態変化を把握したり、交換・追加注入のタイミング判断には、水質分析計やプロセスラマンシステムによる構造解析が有効です。
特徴
マルチガス分析計(VA-5000シリーズ):カーボンニュートラル実現のためのCO₂回収、温室効果ガス(GHG)削減やメタネーション、バイオマス発電、燃料電池・触媒評価など、新エネルギ―開発の場において、SO₂、NOx、CO、CO₂、O₂などの濃度測定を行います。多様な測定原理・測定成分から、1台で最大4 成分を選択、測定が可能です。N₂O、NH₃もラインアップし、幅広い研究分野での用途に対応します。
1台で4つの検出器を搭載し、低濃度・高濃度を問わず、一台で広範囲な測定をカバー。逆レンジ:90-100%仕様など、任意のレンジ設定にも対応。常に最適なレンジを選択できます。
水質分析計(pH、導電率計):水質の総合的な計測・管理のために必要な測定項目をトータルにラインアップした現場設置形の水質計シリーズです。指示変換器本体は、堅牢なケースを採用し、耐ノイズ性能、オート校正、各種自己診断機能の強化、豊富なインターフェースなど水質管理をするための多様な「必要条件」を満たしています。
プロセスラマンシステム:プロセスラマンシステムは、ファイバー接続で反応槽にプローブを取り付けることにより、反応槽内の直接測定や、分析窓越しでの測定を実現し、リアルタイムでモニタリングすることが可能です。
効果
前処理: 一般的に排ガスに含まれる硫黄系ガスを脱硫処理で除去します。脱硫時はSO₂のガス計測・監視、脱硫後はCO₂のガス計測・監視に貢献します。
分離・回収・精製: アミン法では、CO₂が吸収塔でアミンと反応し回収されたかを監視するとともに、アミン溶液の劣化監視が必要です。これにはCO₂のガスの計測・監視とプロセスの安定稼働のために、アミン溶液のpHや導電率、ラマン計測で、プロセスの最適管理に貢献します。
後処理:排ガス中にアミンが含まれていないことをガス計測で確認し、最終排出できるレベルに達したことを確認し、HORIBAの計測装置が使用されます。
HORIBAは、CO₂回収プラントに多くの計測装置を販売した実績をもち、CCUS活用したカーボンニュートラル社会の実現に、「はかる」技術で貢献します。
規制対象物質
参考資料
展開可能国
- 日本
- 東南アジア
- 中央、南アジア
- 中国、東アジア
- 中東
- アフリカ
- オセアニア
- 北米
- ヨーロッパ
- 中南米
- アセアン諸国
インドネシア,カンボジア,シンガポール,タイ,フィリピン,ブルネイ,ベトナム,マレーシア,ラオス
この技術が貢献するSDGs
- 7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 12. つくる責任 つかう責任
- 13. 気候変動に具体的な対策を