環境インフラ海外展開プラットフォーム(JPRSI)

廃棄物処理・リサイクル関連分野技術情報

循環産業に関する海外情報及び我が国の国際事業一覧

バングラデシュ

バングラデシュの基礎情報

バングラデシュ国旗

基本情報
国名 バングラデシュ人民共和国 言語 ベンガル語(国語)
面積 14万7千平方キロメートル 宗教 イスラム教徒91%、その他(ヒンズー教徒、仏教徒、キリスト教徒)9%(2022年、バングラデシュ統計局)
人口 1億7,118万人(2022年、世界銀行) 実質GDP 3,055億ドル(2022年、世界銀行)
首都 ダッカ 経済成長率(GDP) 7.10%(2022年度(バングラデシュ会計年度)、バングラデシュ統計局)
社会経済の
状況
  • (1)バングラデシュ政府によれば、2019年度(2018年7月-2019年6月)に、過去最高の8.15%のGDP成長率を達成した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けたことにより、一時経済が落ち込んだが、2022年度のGDP成長率は7.1%となり回復傾向にある。 経済成長を牽引している縫製品の2022年度輸出額は、約373億ドルで、2021年度を上回っている。輸出額に占める縫製品の割合は一時低下し、2021年度85.1%であったのに対し、2022年度は85.6%と再度増加傾向にある。 バングラデシュ財政を支えてきたもう一つの屋台骨である海外労働者送金はタカ通貨価値の下落等に伴う実質と正規の送金レートの解離によって非正規ルートによる送金が増加したことなどが原因となり、2022年度は約210億ドルに減少、2023年度も前年同期比で微増にとどまっている。 バングラデシュの外貨準備高は、2022年8月まで増加傾向にあり、ピーク時には輸入額の8か月分に相当する480億米ドルを超えた。しかし、ロシアによるウクライナ侵略の影響による貿易赤字と海外労働者からの送金額の減少などから逓減傾向にあり、2023年12月時点で191.7億米ドルとなっている。IMF理事会は2023年1月、バングラデシュ政府に対する総額約47億ドルの拡大クレジット・ファシリティー(ECF)と拡大信用供与(EFF)、強靭性・持続可能性ファシリティー(RSF)による融資を6回に分割して実施することを承認する旨発表した。 バングラデシュ経済は海外送金や輸出品の約8割を縫製品に依存する構造的な脆弱性を抱えている。また天然ガスの枯渇によりエネルギーを中心とした輸入の増加が見込まれるため、今後の持続的発展に向けた産業の多角化、財政構造の改革が課題。更なる海外投資促進には、電力・道路等の基礎インフラの整備と共に、既存の企業が税制面や通関等で抱える問題を解決し、将来への投資環境を整備することが急務である。
  • バングラデシュの財政は慢性的な赤字となっており、これを外国援助と国内銀行借入等で補填する構造となっている。これは、主に政府の徴税能力及び歳入基盤の脆弱性、また非効率な国有企業に対する財政による赤字補填に起因している。
  • 予算は主に一般予算(Revenue Budget)と開発予算(Annual Development Programme)により構成され、2024年度予算案ではそれぞれ4兆7,528億タカ(約5兆2,779億円)、2兆6,300億タカ(約3兆4,614億円)となり、全体として7兆6,178億タカ(約8兆8,314億円)の対前年度比約15.3%増の拡張型予算となっている。
  • 順調な経済成長を背景に、2015年には世界銀行の分類で低中所得国となり、2018年3月には国連のLDC卒業基準3項目を全て達成した。2026年にLDCを卒業する予定。
  • 環境分野では、2019年12月3日に石原副大臣は、バングラデシュ人民共和国 地方自治・農村開発・協同組合省 タズール大臣と面談し、廃棄物管理分野等における今後の協力について意見交換を行いました。

出典:外務省 - バングラデシュ(外部ページ)バングラデシュ人民共和国 タズール大臣と意見交換を行いました。(外部ページ)

政治体制(2020年6月時点)
政体 共和制
元首 モハンマド・シャハブッディン大統領(大統領は象徴的な存在で、政治的な実権はない)
議会 一院制(350議席)
主要閣僚

[首相]
シェイク・ハシナ

[財務相]
アバル・ハッサン・マフムード・アリ

[工業相]
ヌルル・マジッド・マフムド・フマユン

[商業相]
公表待ち

[国務相(外務担当)]
モハンマド・ハサン・マフムード
(2024年1月)

出典:日本貿易振興機構(ジェトロ) – バングラデシュ人民共和国(外部ページ)

基礎的経済指標(2021/22年度)(各年度は7月1日~翌年6月30日)
消費者物価上昇率 5.3(%)(バングラデシュ中央銀行)
経常収支 - 18,639(100万米ドル)(バングラデシュ中央銀行)
貿易収支 - 33,250(100万米ドル)(国際収支ベース、財)
外貨準備高 32,930(100万米ドル)(グロス)(IMF)
対外債務残高 95,857(100万米ドル)(バングラデシュ中央銀行)
為替レート(対ドル期中平均) 91.8(タカ)(IMF)
輸出額 509.7(億ドル)(2023年度(バングラデシュ会計年度))
輸入額 783.0(億ドル)(2023年度(バングラデシュ会計年度))
直接投資受入額 1,389(100万ドル)(フロー、ネット)

出典:日本貿易振興機構(ジェトロ) – バングラデシュ人民共和国(外部ページ)

廃棄物処理・3R関連情報
平成23年度環境省請負調査報告書(平成27年度改定版)[PDF 697KB]

【全般】

  • バングラデシュの環境保護法において廃棄物処理の標準を定めているが、日本の廃棄物処理法に相当する法律や、廃棄物管理に関するガイドライン等は十分に整備されておらず、一般廃棄物にかかる責任の所在や処理基準等については各地方自治体の条例に依拠する。
  • 一方、蓄電池、医療廃棄物等、特定の廃棄物の管理については、法律や規則等が制定されている。
環境省の支援による実現可能性調査等
実施年度 実施事業名 申請企業 共同実施者 PDFファイル
平成27年度 バングラデシュ国ダッカ市における携帯電話等の電子廃棄物(e-waste)リサイクル・ソーシャルビジネスの事業環境基礎調査 日本環境設計株式会社   バングラデシュ国ダッカ市における携帯電話等の電子廃棄物(e-waste)リサイクル・ソーシャルビジネスの事業環境基礎調査
(1/4)[PDF 4,375KB]
(2/4)[PDF 2,403KB]
(3/4)[PDF 4,123KB]
(4/4)[PDF 1,425KB]
他機関の支援による実現可能性調査等
他機関の支援による実現可能性調査等【バングラデシュ】[Excel 16KB]